こころの世界を読み解く

"生きやすさ"を心理学の知識とともにお届けします。

認知資源と機械利用を読み解く。

こんばんは、りょーやです。

いちいち前置き考えるの時間かかるので今後は無しでいきます。笑

さて、今回のテーマは「認知資源と機械」です。なんやねんそれって思うかもしれませんが、どうぞ最後まで読んでもらえると幸いです。

1. まとめ

 認知資源という概念があり、脳みその一日の体力のようなものを指す。刺激に触れることで消費され、寝ることで回復すると言われている。

 

②機械使用をはじめとして認知資源の節約がなされるが、その節約された認知資源は余っているor不必要に消費されているかもしれない。

 

③どんなことに認知資源を投資したいか、そのために節約できる手法を模索することは、脳やこころを労わる手段になり得る。

2. 問いかけ

やったことベースで、なるべく細かく一日を振り返ってみてください。その際、どれだけの機械(スマホ、PC含む)利用があったのかも思い出せるだけ振り返ってください。

結構時間がかかるかもしれませんが、思い出せるだけで良いので振り返ってみてください。

3. 心理学の知識と"生きやすさ"の考察

認知資源とその消費

認知心理学認知科学の領域では、認知資源(注意資源)という概念があります。これは、例えるならば一日の脳みその体力のようなものです。判断や決断をする時、難しい作業をする時、マルチタスクをする時などを含めて何か刺激を受けると消費され、寝るとまた回復すると言われています。

朝何を着るのか決め、経費関係の書類とにらめっこしてミスのチェックをする時、話を聞きながらメモをとる時などなど...、意外と僕らの生活では認知資源が消費されています。極端な話、習慣以外は全て認知資源を消費する刺激であると言えるかもしれません。

機械の使用と認知資源の消費について

この認知資源という概念を深めるにあたって、日々の機械使用を考慮することが重要ではないかと思いました。というのも、この認知資源の節約には機械使用がとても有用だと言われているからです。例えば、RSSフィードを使って気になる記事やワードでの情報収集を自動化することは、いちいちサイトを開いたり検索かけたりするより圧倒的に効率がいいですよね。こうした認知資源の節約には、機械は間違いなく貢献していると言えるでしょう。すごく当たり前のことなのですが。笑

さて、このことを考えた上で、Webサービスやアプリが溢れかえり、AIスピーカーに話しかけたら様々な行動を実行してくれる現代を考えてみましょう。僕たちが節約し続けるこの認知資源は、一体どこに充てられれているのでしょうか?想像ですが過去を遡ると、先人たちが農具や移動手段を開発し、そのオートメーションが進んだ結果として、彼らは行動や思考の領域を拡大していったと考えられると思います。僕たちはどうでしょうか?

ここからは僕の想像なのですが、現代の僕たちは認知資源を持て余しているor不必要なことに投資しているのかもしれない、と考えています。最初の方に述べたように、ほぼあらゆる出来事に対してヒトは認知資源を消費します。休憩のつもりで見ていた動画は、実は視覚と聴覚を猛烈に刺激している、認知資源消費促進モンスターかもしれません。そこからさぁお仕事/お勉強!と言っても、脳みそは疲れていて中々本領発揮できないかもしれません。

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一日の認知資源をどこに投資するか?

一応念押しなのですが、休憩するなとか動画見るなとか言いたいわけではないです。笑

そうではなくて、一日限られていると言われる認知資源を日々どこにどれだけ投資するのかを考えてみてほしいということを言いたいだけです。例えば、朝着る服で迷う人は前日寝る前に明日着るものを決めてしまう習慣をつけるとかを実践してみると、認知資源の節約になるかもしれないです。(最近、私服にローテーションを決めたり、白シャツしか着なかったりと、色々工夫する人はいますが、そこは人それぞれですね。笑)

他にも色々と方法はあると思いますが、ここではいくつか認知資源節約のための手法を僕なりに出してみたので、よかったら参考にしてみてください。

①細かい決断を減らす:着るものや食べるものの選択をある程度固定してみる

②休憩スタイルの見直し:五感に負担をかける刺激をシャットダウンしてみる

マルチタスクを控える:ながら作業を控え、1つの物事に集中するようにする

ここに挙げたのは本当に一例で、しかもそれぞれの個々人へのフィット具合は千差万別だと思います。自分なりの認知資源の節約方法の確立と、その余った認知資源を本当に充てたいところに充てられるといいですね。

おわりに

今回は、こころよりも脳みそを労ろうというような内容を書きました。多分ちょっと取っつきづらい部分もあるかもしれませんが、こころと脳は密接にリンクしていると言われています。つまり、脳を労わることは回り回ってこころを労わることに繋がると言えます。

なお、認知資源を節約することにムキになって、逆にこころが蝕まれていくのは本末転倒です。自分の感覚で、ここまでならちょっと努力できそうだな、ってところから始めてみると、脳もこころもよりフルパワーで動くと思います。

 

ではでは。